結論の前に、野村を中心とした動きと投資家心理を書いてみました。
現在のレーティングは“やや強気”が1社があるも、“中立”が中心である。
3月初めだと思うが、野村のビデオの銘柄診断で扱われ、野村が推奨したため、気になった。(時期は、はっきりしないが、メモでは2/28の後に書いてあるので3/2に見たと思われる)。野村自身は、3/5に“buy”から“中立”に変更していた。ちょっとおかしい気もしないではないが、そこを境に、大きく上昇を始めているから、絶好のタイミングの推奨であったのは確かである。
さて、この株、ほぼ全面高の中、昨日(5/10)、一日中ストップ安売り気配が続いた。決算を嫌気して一気に売りが出たのは確かだが、この地合いで、この気配の付け方はちょっと解せない。これだけの売りが一気に出るのは、大口が売りを出したと考えるほうが妥当だろう(ろうばい売りもあったのだろうが)。つまり、決算を見て、この株のパフォーマンスがなくなったため、別の株に乗り換えるための利益確定が出たと見たほうがいいが、個人では、まずこのような売り方はしないから、機関、それも、海外資金と見られる。あるいは、米ヘッジファンドの決算前の売りかもしれない。ただ、野村は、最近、アメリカより、ヨーロッパを中心に営業をしていることから、早い時期から買っていたヨーロッパ系の資金が、決算を機会に、利確、乗換の動きに出たと見たほうが自然と思う。が、単純に、利確ではなく、その他の思惑も働き、昨日の動きになっていると思われる。(昨日1日に限って言えばだが)
さて、風呂の中で考えた小生の結論は、結局、資金はどこからきたにせよ、仕掛けていた機関が、3/8に買い上げていき、3/12以降、数日をかけ、一部を売り抜け、また拾う、4/2からまた買い上げ、数日かけて、一部を売り抜け、また拾う、4/19から、買い上げ、また、数日かけ決算に向けて、売り始め、決算が思いのほか若かったので、前述のように、手じまいで、最後に残った玉を売り浴びせた(決算の内容がある程度分かっていたのかどうかはわからないが)。それを見た個人投資家が、ろうばい売りを出したというところでしょうか。3月初めの野村の推奨は、もう、株は集め終わりましたよ、これからは、仕上げですよと言う推奨ではなかったか。レーティングを下げたのは、会社の実態を考慮してのことでしょう。相場が上がれば、投資家が付いてくることを熟知した戦略(悪く言えば手口)でしょう。
冷静に見て、Perは30倍を超えており、買われ過ぎは明らかで、今期決算予想からみて、他の不動産株に比べ割高は否めない。ただ、今の地合いから、悪材料がさらに出なければ、多少の水準訂正の動きが見られても、大きく売り込まれることはないと思う。目安は、チャート的に見て、日足では、25日平均線を大きく割り込み、75日平均線と言うところだが、まだ、かなり差がある。そこまで売り込まれる可能性はあるが、週足で見ると、13週平均線に近づいている。そこが下値抵抗線と考えるほうが自然と思われる。その後、上昇はするであろうが、大きく上がるかどうかはわからない。
いずれにしろ、小生の投資対象ではない。
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