第77期名人戦 第2局 2日目 2019年4月23日

第77期名人戦 第2局 2日目
 先手 豊島将之二冠(棋聖・王位)  後手 佐藤天彦名人
   2019年4月22日    於 松陰神社・立志殿(山口県萩市)
※画像は「クリックすると大きくなります。
◇ニコニコ
 解説 中村修九段  聞き手 飯野愛女流初段
  AI: 配信用:ぽんぽこ、   解説用:ボナンザ
◇Abema TV
 解説者:田村康介七段、 佐々木慎六段
 聞き手:和田あき女流初段、 塚田恵梨花女流初段

◇残り時間
  先手 豊島二冠 5時間3分
  後手 佐藤名人 4時間53分
◇予想手
 金井六段: 5六歩か7六歩、あるいは、攻撃的な手3四歩、ひょっとすると1五歩の突き捨てから3四歩等が考えられる
 これを踏まえ、山根女が7六歩、金井六段が5六歩。niconicoの加藤九段は2九飛

初日指了図 ☖3三歩まで
9時、豊島二冠の封じ手が明けられ対局再開
 ☗5六歩(封じ手)

佐藤名人、いつもの『ぐで彦』ポーズで考えている
※控室検討では、初日は、豊島二冠が主導権を握り名人が苦労する将棋だったが、封じ手で名人が指し易くなった。
☚☖7五歩(8分、左図)
豊島二冠長考に入る。
佐藤名人は席を外し、戻ってこない。
10時、おやつが運ばれてきた。佐藤名人はクレープ、豊島二冠はフルーツ盛り合わせ。この直前に佐藤名人が戻って来て、すぐおやつを食べ始める。豊島二冠は、おやつには手を付けず、考えている

☛佐々木:7五歩は、4八角を防いでいる。
☛立ち合いの谷川九段、現地から
 封じ手は現地では7六歩が本命だった。長考で封じた後、本来なら豊島二冠の手が早くなりそうなのだが、連続長考と言うのが気になる。大盤解説の阿部八段は、7五歩で、後手の風景が良くなったと判断している。現局面で形勢はどうともいえないが、後手が良くなったのではないか。
☗5七金(95)
☛田村:パスの類ですが。非常手段的な手になりますね。
☛佐々木:6六歩はだめだったんですかね
 ☖9四歩(24)
☛abema検討:5五歩、同歩、5四歩、同銀、7四歩、7六歩、同銀、7五歩、7三歩成、同金・・・手を抜くとしたら、5四歩の時。
 ☗同歩(13)、 ☖7六歩
 
☚☗8八銀(昼食休憩図)
☛田村:こっちに引く?(2人驚く)
☛田村:とると、9四香、同香、7五歩
ニコでは愛ちゃんがぼけまくっている
ここで、昼食休憩に入るが、対局者2人席を立たないため、観戦記者、記録も立つことができない。しばらくして、豊島二冠が席を立った。佐藤名人その後もしばらく考えていた。
手が進まないので、昼食の画像を入れます
☚佐藤名人の昼食、特別に探し出したカレー

abemaでは塚田女流が田村七段相手にボケをかましている。和田女流、塚田女流と今日は進行の下手な2人。佐々木六段はまじめすぎる。田村七段が流れを背負っている
☚豊島二冠、うな重

<午後>
対局再顔も、佐藤名人がまだ戻っていない。対局場と宿が離れているので、仕方ない。
豊島二冠は先ほどからじっと盤を見て考えている。
佐藤名人、戻ってすぐ指す
 ☖8六歩(73)

☚☗同歩(左図)
 ☖同飛、  ☗6八玉
 ☖4五銀、 ☗同歩
ここにきて手が進む
※名人が攻め急いでいる感じで、この数手で再び、挑戦者が指し易くなった感じ。名人はずっと悪いと思っていたのではないかという感想が飛び交う。4五銀がどうだったか
☚☖2八角成(左図)
ここで手が止まる。
残り時間
  豊島二冠 2時間59分
  佐藤名人 2時間40分
 ☗7九飛  ☖6六歩(73)
この手、田村七段が指摘していた手で、すぐさせる手だが、同歩でまた考える手。佐藤名人困っている。中村九段は意外だとコメント。

 ☗同歩
☛ぽんぽこが動いた:先手+581 
☛田村七段:形勢は難しいが豊島さんかな?手の流れは佐藤さんが決めに行っているが、そんなに簡単には決まらない。決まったら佐藤さんがいい。7五桂ぐらいでお茶を濁すくらいと思うのですが
名人の長考が続く。買い物に行けばよかったかな?
☛niconico飯野愛女流初段とabema塚田恵梨花女流初段、共に、お父さんが棋士だ。今日はお互いぼけまくっているが、ボケでは愛ちゃんの勝ち
☚☖8一飛(左図)
☛現地飯塚七段:8二歩があってやりにくいが、攻めが細く、良くならないので、しかたない
 ☗9三歩成
☛abema:佐藤名人、残り1時間を切った。この局面で、1時間を切ったのは厳しいですね、と佐々木六段
 ☖9八歩、 ☗同香
 ☖8六桂、 ☗8三歩
 
☚☖2七馬(左図)
 ☗6二角成(20)、 ☖同王
☚☗8二歩成(左図)
 ☖3一飛
☛田村:最もないと思われた手、大穴、あるんですかね
ここで、夕食(軽食)休憩、30分
<夜戦>
 ☗8三と引(23)、 ☖8五桂
残り時間
   先手:1時間42分、後手:33分
☚8七金(左図)
☛佐々木:早い終局になりそうですね
 ☖9八桂成、 ☗7六飛
☛名人残り24分
 ☖7四香、  ☗7三金
 ☖5三王、  ☗7四金
☚☖同銀(左図)
 ☗同飛、   ☖6一飛
 ☗6五香打、 ☖4九馬
ここで、豊島二冠チョコを食べる
 ☗7三飛成 、 ☖4二王
 ☗7二龍、   ☖3一王
☚☗6一龍(左図)
 ☖2二王、 ☗5八銀
☛田村七段お読みで、これで、安全に豊島二冠の勝ち
 ☖5九角打
☛田村:6七玉以外は頓死
 ☗6七玉、  ☖8八成桂
田村七段の解説通り
 ☗4九銀、 ☖8七成桂
 ☗3一銀 以下簡単な詰み
名人羽織を着て、投了の準備
ここで、佐藤名人が投了
107手で豊島二冠の勝ち

◇インタビュー
☆豊島
「封じ手が良くなかった」
「8八銀引、自信はないが、「仕方がなかった」
「4五の桂をとられた当たりでは、わからなかったが、ひどいことにはなていないと思った」
形勢が良くなったのは?
「9三歩成が、わからなかったが、楽しみが出たかなと思った。夕休では良いかなと思った」
次戦に向け?
「序盤で失敗してしまったので、・・・」
☆佐藤名人
2日目が始まった辺りで?
「封じ手は、7六歩か5六歩かと思ったのですが・・、そして、ちょっと進んで、差がなくなってきたかなと思ったので、戦える形になったかなと思った」
「待っているだけではと思い、4五銀で桂をとって、何か攻めがあるのかなと思って踏み込んだ」
「ちょっと7九飛と周られていたところでは、攻めがわからなかったので、・・・。そうなると、桂をとったところが問題があったのかなと思う」

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