そして、昨年末、1月になれば騰がると皆、そろえたように口にした。しかし、実際には、下落している。その前の10月~12月の動きも当てはまっていた。
さらに、為替については、皆110円になると言っており、下がると見ていた人は少なかった。それが、やはり逆に動いた。今102円前半。場合によっては100円を切るとまで言う専門家もいる。
あの超弱気××さんが、強気の発言をしている、という噂を聞いたら、相場は終わり。
参考までに、強気の桜井さん、慎重派の藤戸サン、弱気の金森さん、そして、超強気の武者さん、と言われている。証券(株式市場)出身者は強気、銀行出身(経済学基本)は慎重、その枠から外れているのが経済の理論派武者さん。
アルゼンチンの通貨安に端を発した昨日の世界同時株安。色々あった1月、ここで、今年の出来事を整理しておきたいと思います。
まず、今年に入ってからのNYダウの騰落を見ると、
▲135、△28、▲44、△105、▲68、▲17、▲7、▲179、△115、△108、▲64、△41、
▲44、▲41、▲175、▲318
今年になって、土曜日現在で697.55ドル(4.2%)の下落▲44、▲41、▲175、▲318
一方、日経平均は
▲382、▲94、△307、▲241、△31、▲489、△386、▲61、▲12、▲92、△104、△25、
▲125、▲304
今年になって、土曜日現在で899.75円(5.5%)の下落。
日経平均の方がボラティリティは大きい。
さて、今月、株価を大きく動かしたニュースを上げると
1月10日(金)夜、驚愕の米雇用統計
大方の見方が19.6~20万人増。しかし、予想と大幅に違う、7.4万人増。失業率は改善されたにもかかわらず、その数字も、働くのをあきらめた人が増え、実質はもっと悪いとの見方が広がった。その原因は、アメリカを覆う大寒波により、物流が動かなくなり、仕事がなくなっていたことや、道路が凍って、外に出られず、仕事探しにも行けない状況などがあり、この結果になったという結論になった。では、2月発表予定の1月雇用統計は、寒波が続いており、多くの人が、同じく良くないと予想している。ちなみに、11月の速報値は20.3万人が24万人に上方修正されている。
このデータに、米金融緩和の縮小の行方がかかっている。その為、来週火・水のFOMCがどう判断するかに、注目が集まっており、来週前半は、様子見の動きが予想される。
1月23日(木)午前、HMBCの中国PMI
市場は良くないとは予想してはいたが、49.6(前回50.5)と予想より悪い結果。イギリスの世界的な最大金融グループが独自に調査した中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)で、中国発表のものより信頼はできるが、良く見せようとすることも考えられたので、50を割ってくるのは、予想外で、本当に良くないのではないかを関係者が考えたのは当然だ。ただ、中国は、資本主義と違う国のため、極端な景気対策がやりやすい国ではあるので、すぐに失速するとは考えにくいが、市場は、これをきっかけに大きく下げることになった。
ちなみに、中国と貿易が大きいのはオーストラリア。そのため、豪ドルは下がっているはず。しかし、どの国も中国への依存は大きく、日本でさえ、未だに進出企業は多く、その影響を受ける。日産、ユニチャーム、ピジョン他。
極めつけは昨日1月24日(金)のアルゼンチン・ペソの急落。
原因は、このところのペソが急落している中、アルゼンチンの官房長官が、ペソの買え支えはしていないとの発言から、ペソの下落を容認しているととられ、一気に売りが出たことによる暴落に近い急落を招いた。貿易はブラジルとが一番多く、その輸出が芳しくないことから、外貨が入らず、デフォルトになるのではないかという憶測が飛んで、さらに、ペソの下落を招いた。その影響を受けたのが、トルコ・南ア。
アルゼンチンは一度デフォルトしているため、世界の金融市場の外にいるため、多くの国がお金を貸してはいないので、デフォルトしても、大きな金額の損失にはならないが、問題は、その資金の4割がスペインの銀行が貸している点にある。ただでさえ、ヨーロッパで危ないと言われているスペインが、これを機に、ギリシャと同じ道をたどると、ヨーロッパ危機をまねかねない。
株の下落はそれを予想しているわけではなく、この状況を利用して、売り浴びせている人たちがいるということ。来週の株は、様子見気分になると見ているが、多くの専門家が、去年の5月と違うので、大きく下げることはないという。みんな口をそろえて、それを口にする。それが怖い。
最後に、昨日の『夜トレ』で紹介されたツイッターの内容、
『アベノミクス第三の矢と稀勢の里の横綱は永遠に来ない』稀勢の里頑張れ!第三の矢と同じにされて悔しくないのか!
0 件のコメント:
コメントを投稿