日経平均の動き
89年12月の史上最高値38,915.87円から下落トレンドが続いていた。その後92年から00年までボックス相場も2002年にかけ、一段と下落、大底をつけ上昇に転じた。が第1次安倍政権後下落、リーマンショックを経て、低迷が続く。
それが、一昨年の11月の衆議院解散を機に上昇に転じ、10年移動平均線も上昇へと変わり、1年1ヶ月。急激な上昇を遂げた。
長期下降トレンドの上値抵抗線は、 96年6月22,666.80円、00年4月20,833.21円、07年7月18261.98円の高値を結んだ線になると見られるが、最も緩やかなのが最後の2つを結ぶ線。月足で簡易計算すると、去年の12月は15986.29円となる。すでに抵抗ラインを超えてきている。
ラジオNIKKEIの和島キャスターが、大納会の日に抵抗線は1万6千いくらと言っていたのが、おそらく、正確に計算したものであろう。それをも超えて年を終えた。和島キャスターは、明らかに下降トレンドから抜けたと話していた。確かに下降トレンドの上値を抜けてきているとみてよさそうである。
ただ、TOPIXについて計算していないが、チャートを見ると下降トレンドというより、上値が一定で、下値を切り下げてきている状況で、上値抵抗線は1800ポイントあたりと見られる。そこまでは、かなりの距離がある。アッ!こんな説明を和島キャスターが大納会で、説明していた。色々やりながら聞いていいたので、真剣ではなかったが、このことだったのか。今、納得。この後は、日経平均中心で考えを進めていくことにする。
次の目標値は直近の高値18261.98円。多くの専門家が今年の日経平均の高値を18,000円~20,000円においている。確かに、チャートの形を見ると、上昇が急で、18,000円強近辺で高値を着け、もみあうという形が浮かんでくる。その後、調整と見るのが普通であろう。
それにしても、一昨年の11月からの上げは、抑え込まれ、抑え込まれ、もうこれ以上ないというところまで抑え込まれて、ついに爆発したという感じがする。まるで、抑圧されていた民衆が、変革に訳も分からずに、行動を起こし、ついには革命に至ったとでもいうように。そして、今、冷静になって、振り返ると、確かに日経平均は、急な上昇であるが、個別の株は必ずしも上がっていない。多くの投資家はそう感じているはずである。まだ、騰がるはずと投資家は見ているが。チャート的には、18,000円を超えたあたりが高値になる。何が問題なのだろうか?
ポイントは、TOPIXである。全銘柄を表すTOPIXが動かない限り、さらなる高値は望めない。去年までの動きは、先物、その値を決める日経平均に大きく影響力の持つ、ソフトバンク、ファナック、ファーストリテイリング、KDDIなどが主役であった。その為、株価は上がったように見えているが、実際は、指数のみの上昇で、実際の多くの株価は置き去りにされた。指数は、中身のない上げになっている。それが、昨年の最後の2日間、TOPIX、つまり、一つ一つの株価が主役に躍り出たのである。TOPIXが直近高値を抜いてくる状況になれば、18,000円どころではない。簡単に計算すると、1800×12(NT倍率12倍)=21,600円、11倍なら19,800円。つまり、20,000円を抜ける状況になる。まあ、それはどうかだが?新しい年に入り、アメリカの年金、日本の年金などの機関が買いを入れると専門家は見ている。しかし、ある専門家は、確かに買いに入るだろうが、彼らもばかではないから、値が騰がるような買い方はしない。ひっそりと買ってくるだろうと言う。ただ、量が半端でないことと、長期で持つため、下がってきたらすかさず、買いを入れるため、下値ざさえの要因になると話している。彼らが買いに入るかどうかは、安倍総理にかかっているのは、明らかであろう。
今年は、1月6日から始まるが、いきなりSQ週、多く一般の株が勝つのか、指数に影響を与える株が勝つのか、今年を占う週になっている。
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