2013年9月8日日曜日

日経新聞土曜夕刊から、


NY株6日の『株乱高下、市場揺らす「3つの変数」 』の概要

☆ 第1の変数<雇用統計と金融緩和縮小>
6日()発表の『8月の米雇用統計』は、雇用者数が市場予想ほど増えなかった上、過去分が大きく下方修正され、量的金融緩和縮小の雲行きが一気に怪しくなった。
緩和縮小は10月以降に先送りになるか、9月だとしても「縮小の幅を小さくする可能性がある」(ゴールドマン・サックス)との見方が広がった。
米連邦準備理事会(FRB)ウオッチャーであるジョン・ヒルゼンラス記者は6日のウォール・ストリート・ジャーナル電子版に、『718日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和の段階的縮小を開始するかどうかの決断は、非常に微妙な情勢になった』と書いた。
(http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323438704579059702207073712.html)

☆第2の変数<中東の緊張>
20首脳会議に出ていたプーチン・ロシア大統領が『米国がシリアに軍事介入した場合も「シリアに武器供与などの支援を続ける」』と明言。そのあと、オバマ米大統領が記者会見で『限定的な攻撃の方針』を崩さなかったことで相場は落ち着いたが、シリア情勢を巡る市場の神経質さを浮き彫りにした。

☆第3の変数<次期FRB議長選出>
FRBバーナンキ議長の後任に、オバマ氏の意中の人と見られているのがサマーズ元財務長官であるが、6日の米紙は、「上院銀行委員会の民主党議員のうち少なくとも3人が就任に反対するだろう」と報じた。オバマ氏は早ければ来週にも次期FRB議長候補を決めるとの観測が飛び交うが、議長就任には上院本会議の前にまず同委の承認が必要で、わずか22人の委員会で身内の民主党から複数の反対者が出るようでは前途多難。

もともと相場材料が多いといわれた9月。これからFOMCまでの間はとりわけ、複雑に絡み合う方程式に頭を悩ませる投資家が増えそうだ。と記事はまとめている。

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