2018年11月19日月曜日

明日、順位戦の大一番

<注目の一戦>
 明日、将棋・順位戦C級1組の一斉対局日。藤井聡太七段は、東の天才増田康宏六段との戦い。これまでの対戦は竜王戦決勝トーナメントで、昨年が藤井七段の勝ち、今年が増田六段の勝ちで、互いに1勝1敗。これが3戦目で、それも、最も大事な順位戦。ここまで藤井七段が5勝0敗、増田六段3勝2敗。C1組もC2同様人数が多く、通常は1敗までが昇級圏内、もつれた時に2敗までだが、順位の悪い増田六段は厳しい状況。しかし、昇級云々は別に、今後ライバルとして戦っていくであろうから、増田六段としては、この順位戦で、是が非でも勝ちたいと意気込んでいるはず。藤井七段も、ここで負けると、順位が低いため、頭跳ねの可能性があるので、負けられないところ。
 場所は、千駄ヶ谷の将棋会館。他の棋戦だと上位者の所属会館で指すのだが、順位戦だけは、公平を期するため、先後が5回5回、場所も公平に割り振る。今回は、増田六段の先手で東京・将棋会館。だが、増田六段と藤井七段、どちらが上位者かが難しい。竜王戦の時は、クラスが上の増田六段が2年続けて上位者とはっきりしていたが、今回は同クラス。
 早く棋士になったのは増田六段4年前16歳のとき、去年藤井七段が10戦全勝、増田六段が1敗したため、今年の順位は1枚藤井七段が上、段位は藤井七段が上。なので、本来なら藤井七段が上位者だが、順位がの差が1枚なので、かなり早くプロになった増田六段が上ともみられる。誰も言わなければ(しっかり決まっている可能性もある)、藤井七段、増田六段に上座を譲るだろう。その手は、朝早く入室し、下座に座るという手。しかし、増田六段も、順位・段位が上の藤井六段に上座を譲る構えを見せるはず。明日の入室争いが見ものだ。たぶん藤井七段が早く入室、増田六段が藤井七段に上座に座るよう促すだろう。 明日の対局は10時から。abemaの放映が9時半から。入室はいつもなら9時45分くらい。明日はもっと早いだろう。しっかりと見とどけたい。
 もっとも、将棋連盟が気を回して、上座を決めている可能性がある。連盟のHPの対局予定では、藤井七段が先に出ているので、上座と言うことになるがそこまで決めてあるかどうか・・・決めていない方が面白い。
 なお、藤井七段の師匠杉本昌隆七段も、5戦全勝で、東京・将棋会館で対局。相手が、最初に藤井七段を破った佐々木勇気六段と強敵。今日の夜に、師弟2人して東京入りしていると思われます。
 ちなみに、速報は、結構疲れるので、明日の体調と気分次第です.
 <余談>
 『りゅうおうのおしごと』と言うアニメがある。この増田六段が、九頭竜竜王のモデルの一人と言われている。中学生でプロにはなれなかったが、早くから3段リーグ入り、1期抜けで中学生デビューと思われたが、勝負所で敗れ、結局5期(2年半)かかってしまったが、その実力は東西将棋連盟に知れ渡って、天才と言われていた。そして、空銀子のモデルが、林葉直子元女流棋士、セーラー服姿は、中学生の時の林葉女流名人を思わせる。また、弟弟子の先崎九段は米長九段の小学生・内弟子時代に林葉によくいじめられていたとabemaで話していた。それを、銀子が、弟弟子竜王への態度で表現している。そして、九頭竜竜王の友人神鍋歩夢は、負けるときリップを塗る仕草、そして普段マントを着ているなどヨーロッパかぶれから、明らかに、『ぐで彦』こと佐藤天彦名人がモデルになっている。別に天彦名人がマントを着ているわけではなく、ヨーロッパ風なものが好きなところやリップを塗るところを取り入れている。『ぐで彦』は、名人戦で、テレビに映っていることも気にせず、胡坐で、前かがみに寝ているようなしぐさや脇息にもたれかかり寝ているような姿で長い時間考慮することから、皆、『ぐでたま』ならぬ『ぐで彦』と呼んでいる。

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